2020年7月21日火曜日

年寄りの冷や水? 100アレ整体師 〜2日前



 「コロナ自粛で増えてしまった脂肪や体重を落としましょう」と、自宅での筋トレを紹介するテレビ番組をよく見かけます。運動することそれ自体は私も大賛成。人の身体は動かせば動かした分だけ強くなります。それは年齢に関係なく、八十代、九十代になってもトレーニングによって筋力や筋肉量が増加したという研究結果もあります。

 ただ、ひとつだけご注意を。どんなメニューにせよ、はじめは必ず「物足りないな」と感じるくらいの負荷や回数からスタートしてくださいね。

 年配の方ほどそうなのですが、ご自分の体力を過大評価されている場合が多いのです。これはある意味仕方のないことで、成人の持つ自分の肉体の脳内イメージはその絶頂期である十代後半から二十代前半だと言われています。つまり気持ちは十代、実際の肉体は五十、六十代。この逆名探偵コナン的(?)なギャップが、言葉は悪いですが『年寄りの冷や水』を引き起こす原因なのです。

 腕立て伏せをやって両肩が上がらなくなってしまった人や、スクワットをやったら膝が伸びなくなってしまった人、ダンベルを使っていて肘や手首を痛めてしまった人。春以降、当院で施術させていただいたうちの一例です。皆さん五十代より上でした。

 例えば「この運動を50回やりましょう」とテレビや雑誌で言っていたとしても、いきなりその回数をやろうとせず、まずは半分の25回。そして次の運動時には30回、次は35回といった風に、少しづつ増やしていくことで身体を慣らしていきましょうね。

 ちなみに『年寄りの冷や水』とは……
 江戸の夏の風物詩に『冷や水売り』なる商売がありました。文字通り飲料水を売っていたのですが、このお水、なんと隅田川で汲んできたもの。つまり生水。さらに言うなら隅田川には江戸の町の生活排水も流れ込んでいましたから、そんな水を老人が飲んだらお腹を壊すのは必定。これが転じて『老人が年齢にふさわしくない危険な真似や、出過ぎた振る舞いをすること』の意となったとのことです。『年寄りが水浴びすると風邪をひくから』ではないのですよw

《今日の筋トレ》
背中
チンアップ(リバースグリップ) 3×8
ワイド・プルアップ (補助チューブ使用) 3×8

上腕二頭筋
ダンベル・カール 3×12
チューブ・インクライン・ハンマーカール 3×15

腹筋
アブローラー(壁当て立ちコロ) 3×限界まで

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