「脚の筋肉が痩せてきてますねぇ。これが痛みの原因かもしれませんよ」
「そう? でもこないだNHKでやってたテストじゃ大丈夫だって」
曰く、両手の人差し指と親指で輪を作って、それよりもふくらはぎが太ければ(つまり両手の輪でふくらはぎを囲いきれなければ)脚の筋肉はある……という簡易チェック法をお医者様が紹介してたんだとか。
確かにその患者さんのふくらはぎは太かったです。ただ、それは筋肉量ではなく「むくみ」によるもの。これはつまり下肢末端に水分や老廃物が滞留しており、これを心臓に戻す力、すなわち下肢の筋肉不足を表しているのです。
ふくらはぎは『第二の心臓』と言われており、ここの筋肉量が下肢の健康状態に大きく影響するのは自明なのですが、単純にサイズだけで判断するのはいかがなものかと。私自身は当該番組を見ていないので、注意があったのかは分かりませんが、そもそもそういう付帯情報って視聴者には伝わりづらいもんですからねぇ。
さらに気を付けなきゃいけないのは「じゃあふくらはぎを鍛えよう」とかって短絡的に考えてしまわないこと。
ふくらはぎが太い(筋肉量がある)=下肢全体の筋肉量がある
ふくらはぎを鍛える(筋肉量を増やす)≠下肢全体の筋肉量が増える
大事なのは太ももやお尻、下背部(腰廻り)の大きな筋肉です。ふくらはぎの筋肉量は簡易チェック法の目安にすぎません。ふくらはぎ“だけ”を筋トレしてもあんまり……というかほとんど意味ないですよ。
以下余談。ボディビルをやっている人によると、日本人は他人種に比べて特にふくらはぎが発達していた(しやすかった?)そうです。これは日本人が正座のような膝を深く折り敷く座り方をしていたのが原因。膝を深く曲げることでふくらはぎへの血行が阻害。なんと、これによって局所的に成長ホルモンが過剰分泌し、ふくらはぎが太く強くなったとのこと。
この原理を応用して、手足の付け根にベルトを巻いて血流を制限して成長ホルモンの分泌を促し筋肥大させる『加圧トレーニング』というメソッドが生まれたのは有名な話。
ただ、それも今や過去の話。現在では畳に座る生活スタイルは廃れて風前の灯火。よって現在のお若い方のふくらはぎはほっそりスマート。
典型的昭和原人の院長のふくらはぎはお腹パンパンの子持ちシシャモも裸足で逃げ出すくらい。若い頃はもっとゴンぶと大根足で靴下はすぐにゴムが延びてヨレヨレ、カッコいいロングブーツがほしかったのにファスナーが上がらず泣く泣く諦めたことも。
健康云々は脇に置いとくと、やっぱりシュッとした脚線美は羨ましいよなぁ、今更だけどさw
(胸)バーベル・ベンチプレス 65kg 3×12
ペックマシン・フライ 57kg 3×10
(脚・背)ルーマニアン・デッドリフト 90kg 3×8
(背)プルアップ 3×8
※オーバー・ワイド、パラレル、アンダー・ナロー各1セット
(肩)ペックマシン・リアデルト 50kg 3×12
(HIIT)ローイングマシン 8×20sec
(体重)80.3kg
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