加齢と老化についてちょっと面白い研究をご紹介。米デューク大学の研究者が1972〜1973年生まれの1037人を26歳から45歳までの約20年間に渡って追跡調査した結果『人は誰でも一年に一歳年をとる』という常識が覆されたとのこと。
生物学的な老化のスピードには大きな個人差があり、一年で肉体的には0.40歳しか年を取らない人がいる一方、一年で2.44歳も老け込む人もいることが判明。
老化のスピードが速い人は、同年代と比べて歩行スピードや握力、バランス能力、視力や聴力などの身体能力の低下が著しく、頭脳的にも知能指数(IQ)検査の平均スコアが低く、脳のMRI検査では認知機能の低下を示す所見も。
また、老化スピードの速い人は外見的にも実年齢より上に見え、さらには心理的には老化に対して否定的な見方をする傾向が強く、75歳まで生きられないと考えている人が多かったとのこと。悲観的だから老け込むのが速いのか、老け込んだからネガティブになったのか。
これらが果たして生物的な先天的遺伝によるものか、あるいは生活環境や飲酒喫煙、運動習慣の有無、睡眠時間、栄養状態、ストレスなどの後天的な諸要素によるものか、私の読んだ記事では具体的な言及がありませんでした。個人的には後天的な要因の影響も大きいのではないかと感じますが……。いずれにせよ、この調査結果は『年齢は数字にすぎない(Age is just a number)』という古くからの格言を裏付ける結果となったようです。
ただし『されど未だ万歳の人身を受けたりということを聞かず。一生すぎやすし。今に至りて誰か百年の形体を保つべきや。我や先、人や先……』であります。あの国民的漫画の海賊風に言うなら『どうせ誰でもいつかは骨よ』と。
誰も老いと死からは逃れられません。「だったら速い遅いは気にせず好きに生きるぜ」というのもその人の人生だし、「いや、生きている限り元気で若々しくいたい」と思うのもまた然り。私自身は常々言っているように「死ぬ前日までこの仕事を続けたい」ので老化のスピードは出来るだけ遅らせたいなぁ。とりあえず来年から節分の豆は年齢×0.4個で食べることにしますかねぇ。
45歳で体力、頭脳に大きな差……実際の年齢よりも「肉体年齢」が重要な理由
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