今日もワイドショーは旧統一◯会叩き(を利用した自民党叩き)で大賑わい。旧統◯教会といえば悪名高き霊感商法、その代名詞といえば高額な壺。「ああ、そーいうの、あったねぇ」とテレビを見ていたら「そういえば私も壺を買わされそうになったことあったな」と突然思い出しました。
もう二十年近く前、まだ整体院開業以前のこと。当時、嫁さんは変形性股関節症の手術の予後が思わしくなく鬱状態で寝たきり、私も人間関係や仕事など悩みを山ほど抱えて、夫婦共々肉体的にもメンタル的にも生活もボロボロ。
そんな時に遠方の友人が連絡をして来ました。「大丈夫? 知り合いに霊能者がいるんだけど遠隔霊視で見てもらおうか? お金はいらないから」と。今なら一笑に付すような申し出ですが、かなりのノイローゼ気味だった当時は藁にもすがる思いでお願いしました。
それからしばらくして再度連絡がありました。曰く、霊能者によると祖先に水難で亡くなった者がおり、私の苦難はその方が成仏できずに取り憑いているためだ、と。そして「ご先祖を成仏させるために壺を……」と購入を熱心に勧められたのです。確か二桁万円後半だったかと。結構なお値段です。
その彼とは某武道での同門だったし、私が整体の道へ入るきっかけを作ってくれた恩人でもあったので「信じたい」という気持ちも働き、正直なところ一瞬心が揺れましたが、「ごめん、考えさせて」とその場は答えて、それ以降は彼と距離を取ることに。
我ながらよくぞ踏みとどまったと感心しますが、大学時代にその手の悪事を働くカルト団体が猛威を振るっていたのを実際に見たり聞いたりしてましたからねぇ。
はたして彼が旧統一◯会だったのかどうかは分かりませんし、きっと善意からの申し出だったと今でも思いたいのですが、それでも人の弱みに付け込むような行為にしか感じられなかったのも事実です。
んで、何が言いたいかというと、霊験あらたかな壺なんぞ買わずとも私たち夫婦の人生は何とかなって、今ではそれなりに楽しく幸せに暮らしておりますよ、と。てなワケで私が壺を買うのは某風来のTVゲーム(?)の中だけです。
0 件のコメント:
コメントを投稿