2022年11月28日月曜日

伊代はもう いい年齢(とし)だから!?

 タレントの松本伊代さんが、テレビ番組の撮影中に落とし穴に落ちて腰椎を圧迫骨折。全治三ヶ月とのこと。この手のトラブルは何度目になることやら。テレビ屋さんってのは揃いも揃って学習能力がないのでしょうか。もうね、バッカじゃねぇの。

 いかに見た目が若々しくお美しいとはいえ、57歳といえば「初老」といっても良い年齢です。女性の場合には加齢や閉経によるホルモンバランスの変化から骨密度の低下が顕著になる方も。ネットニュースによると、彼女は今年7月にも背骨の圧迫骨折を起こしていたとのこと。お若い頃からあの細さでアイドルとしての激務と不規則な生活、もしかしたらすでに骨粗鬆症気味なのかも。それならこちらはこちらで、どうしてこんな仕事を受けたのかねぇ。

 脅かすつもりはありませんが、腰椎圧迫骨折って、おそらく皆さんの想像以上に痛くて、苦しくて、辛いです。しかもその状態が長期間続きます。何人も診て来ましたから、よーく知ってるんです。「荷物を持ったら腰が痛くなった」とやって来た患者さんを「これ、折れてるから今すぐ病院!」と何人送り出したことやら。

 亀裂骨折の場合、基本的に椎骨に入ったヒビがくっつくまでひたすら安静。起きてて痛い。横になっても痛い。寝返りをうっても痛い。息をしても痛い。ギブスを当てられる場所ではないから、良くてコルセット。病院によってはオーダーで身体にピッタリなものを作らされますが、これが着けると邪魔だし、動きづらいし、苦しいし、それでいて痛みは変わらないし、値段ばかり高い割には気休め以上にもならん代物(とは患者さんの弁ですがw)。

 そして数ヶ月の加療(という名の我慢)の後には、慢性的となった緊張と筋拘縮により肩から背中から腰から鉄板を入れたようにバキバキのカチンコチン。しかし、これを痛みなく動ける状態まで戻すまで病院は面倒見ちゃくれず。「骨がくっついたからオッケー」でリハビリも終了。「治ったはずなのに動けない」と途方に暮れた患者さんが当院にやってくることも。

 ちなみに、今回の事故は落とし穴に落ちた衝撃により、脊柱へ鉛直方向に大きな力が掛かったために起こったと思われます。私が知る似たようなケースにおいては、50センチに満たぬ段差から飛び降りた拍子に……とか、お子さんの運動会でパン食い競争に参加して、ぶら下がったパンにジャンプしてかぶりつこうとして……ってのがありました。

 ただ、圧倒的に多いケースは先にも書いたように「重いものを持ち上げようとしてギックリ腰になった」と思っていたのが、実は折れていたってもの。体力測定で背筋力計を引き上げた拍子に……なんて笑えない冗談のような事例も。これらのケースには『間違った身体の使い方』が大きく関わっています。非常に大事なことですが、これについてはまた別の機会に。

 いずれにせよ、伊代ちゃんの1日も早い回復をお祈りすると共に、皆さまにおかれましては、このようなことにならないようにカルシウムとビタミンDをしっかり摂取して適度な運動、できれば毎日1時間は日光浴しましょうね。


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【今日の筋トレ】
(胸)バーベル・ベンチプレス 70kg 3×10
   ケーブル・クロスオーバー(上)5.6kg each 3×10
(背)バーベル・ベントオーバーロー 70kg 3×10
(肩)ペックマシン・リアデルト 50g 3×12
(脚)マシン・レッグカール 57kg 3×10
(上腕)ケーブル・カール 29kg 2×12
    &ケーブル・プレスダウン 29kg 2×12(スーパーセット法)
(HIIT)ローイングマシン 8×20sec

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