2022年11月25日金曜日

視野の狭い男(物理的に)

 かつて私は両目ともに網膜剥離を患いました。何度もの痛く苦しい手術を経て、左目は事なきを得たものの、右目の視界はグチャグチャのモヤモヤで、眼鏡による矯正も不可能。かろうじて失明を免れた状態。

 すでこの状態には慣れて日常生活に大きな支障はないのですが、それでも心配だったのが『運転免許の更新』。ついにその日がやってきたのですが……やっぱり一波乱ありました。

 ランドルト環検査による右目の視力は0.1以下なので、更新においては左単眼の視力0.7以上と水平視野角150度が必要なのです。視力は問題なし。しかし視野角が……。

 上の画像のような検査機を使うのですが、二度三度計測しても視野角が120度前後。「これでは今日の更新は出来ませんね。また目の調子の良い日に出直してみては?」と門前払い。

 ショックで呆然。これまで病院で何度も視野検査を受けてきたけど、問題があるなんて一度も言われてないぞ。このまま更新できなかったらどうする? 悔しさと不安でなかなか寝付けない中、あることに気がつきました。

 計測機は普通の事務用長机の上にポンと置いてあるだけ。私は座高が高いので椅子に座って機械に頭を乗せるのにかなり無理な姿勢を取らねばなりませんでした。身体を屈め、背中は丸まり、首筋は緊張し、目線は上目遣い。

 ああ、これは施術前の患者さんに良く見る悪姿勢だ。そして、施術後に姿勢が改善された患者さんが何と言っていたか。

 曰く「目の前が明るくなった」、「視界が広がった気がする」、「(鏡を見て)瞳が大きくなった!」などなど。つまりはそーいうことだ。

 翌日に再度免許センターへ。視野検査の際に二度目であることを告げ「前回姿勢が辛かったので床に膝立ちで受けていいですか?」と。結果はもちろん視野角150度をクリアしての合格。無事に免許更新できました。

 担当してくれた職員さんは私に床で膝立ちをさせたことをしきりに申し訳ながっていましたが、大事なのはそこじゃないってば(笑) 検査を受ける姿勢によって結果が変ったことを大げさなくらいアピールしときました。これをきっかけにして機械の設置を改善してくれるといいんだけどねぇ。

追記:今回の一件は、やがては来るであろう『免許返納』の日の思わぬ予行演習となりました。「もう二度とクルマやバイクの運転はできないかも?」と考えたら、想像以上に感情が乱れ、冷静ではいられませんでしたよ。

 日々の不便さが心配なのはもちろんなのですが、それまで自らが持っていた『力』を突然奪われることへの恐怖は結構キツいものがあります。先輩方がなかなか免許を手放さないのもちょっと納得。さて、私はその日を迎えた時に心穏やかでいられるかしら?


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【今日の筋トレ】
(脚・背)ルーマニアン・デッドリフト 107.5kg 4×5
(胸)インクライン・ダンベルプレス 28kg each 3×8
   ケーブル・クロスオーバー(下部) 15.9kg each 3×10
(背)プルアップ 3×7
   ※オーバーハンド・ワイド、パラレル、アンダーハンド・ナロー各1セット
(肩)ケーブル・アップライトロー 22.7kg 3×12
(上腕)プリーチャーカール 2×10 22.5kg
    &フレンチプレス 2×10 22.5kg(スーパーセット法)
(HIIT)ローイングマシン 8×20sec


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