2022年3月14日月曜日

湿布時代の終わりの始まり?

 22年度の診療報酬改定により、この4月から一処方での湿布薬の処方上限が63枚までとなるそうです。SNSにはこれに対して「もっとこれに関して周知徹底を」というお医者さんや薬剤師さんの悲鳴のような声が見受けられます。

 平成28年に一回での処方が70枚までと制限された際には「湿布薬まで出すのケチるのか」と患者さんに散々になじられ、詰め寄られた関係者多数。今回の改定でも「湿布大好き(?)な患者さんが湿布を貰うためだけにこれまで以上に足繁く通院して来るようになり、結果貴重な診療時間が圧迫されることになるのでは?」と戦々恐々としていらっしゃるようで。何ともお気の毒というか、ご苦労様というか。

 そんなに皆さん湿布薬が好きなのかねぇ。確かに当院でも施術後に「あのぉ……湿布を貼るのは……」とおずおずと聞いてくる患者さんは少なくありません。私には止める理由もありませんから「貼って少しでも気持ち良いんでしたら、どうぞ」と。

 でもまぁ本音を言わせてもらうと「あんなもん、効きゃせんがな」です。

 一般的に『冷湿布は患部を冷やし、温湿布は患部を温める』と思われています。そもそもこれが誤解。冷湿布はメントール(ハッカの成分)が、温湿布にはカプサイシン(唐辛子の成分)が練りこんであります。これが皮膚を刺激してスースーしたり、ポカポカしたような感覚になるだけ。含まれている消炎鎮痛薬は基本的に冷温同じものだそうです。

 患部を冷やすなら氷嚢を当て、温めるなら使い捨てカイロを使ったり、お風呂に入った方がはるかに効率が良く、痛みの緩和にも効果的で、治りも間違いなく早いはず。

 そもそも湿布は今のように便利な道具や手段がなかった時代に、それでも何とか患部を冷やそうとメリケン粉を水で溶いて布に塗ったくって患部に貼ったのが起こり。今じゃ世の中は桁違いに便利になり、冷蔵庫開ければ氷が自動で出来てる時代です。

 また、身体を温めたければわざわざ遠方の温泉地に湯治に赴かずとも、薪割り水汲みの重労働をせずともボタンひとつで自宅のお風呂にお湯が張れる時代です。なぜそこまで湿布にこだわるのか理解に苦しみます。

 人間は習慣の生き物ですから「痛いときには湿布」と刷り込まれれば、深く考えずにそれに倣ってしまうのでしょう。とはいえ最近ではハッカの臭いで目や鼻がツンとするくらい全身に湿布を貼りまくった年配の患者さんも少なくなりました。世代交代(?)によって湿布時代の終焉も近いのかも。

 あと悪態ついでにもうひとつ書きますが、いくら保険適用だと市価の半額以下で湿布を出してもらえるからって、そもそもその原資は私たちから出てるんだし、いくら安くても効かないものに銭を出すのはあまりにバカバカしい無駄遣いですよ。

追記:モーラステープとかロキソニンテープといった新世代の貼り薬(正確には経皮吸収型消炎鎮痛剤)があります。これに関しても私自身は懐疑的ですが、個人的な使用経験がないためとりあえずは態度保留。

 ただ、ひとつだけ医療関係者の皆様にお願い。モーラステープに関して『必ず衣服の下、日光の当たらない場所のみで使用』って使用上の注意を今以上にもっと徹底させてください。

「貼っても痛みが取れない」って首筋や腕を真っ赤に肌荒れさせてるお年寄りをこれまでに何人見たことか。その度にすぐにモーラステープの使用を止め、皮膚科を受診するように促すんですが、こういう人はなぜか頑固で「お医者さまが出したものに間違いがあるはずない」と市井の怪しい整体師の言うことなんか聞いてくれないんですよねぇ(泣


あしたか気功整体院LINE公式アカウントはこちら
今なら友だち追加で500円OFFクーポンをプレゼント


《今日の筋トレ》
(胸)バーベル・ベンチプレス 77.5kg 4×5
   フラット・ダンベルフライ 20kg each 3×10
(背)プルアップ(オーバーハンド・レギュラーグリップ) 2×10
   バーベル・ベントオーバーロー 75kg 3×8
(脚)マシン・レッグプレス 177kg 3×10
   マシン・レッグカール 59.2kg 3×12
(肩)マシン・ショルダープレス 45.2kg 3×10
   ケーブル・フェイスプル 14.7kg 3×12
(上腕)インクライン・ハンマーカール 10kg each 3×10
    &ライイング・オーバーヘッドエクステンション 10kg each 3×10
    ※スーパーセット法にて

セット間インターバルはバーベル種目3分、その他2分。


0 件のコメント: