話題の映画を観て来ました。映画の宣伝惹句とは知りながらも「泣ける」とか「感動した」とか言われているので「あんまり感情を揺さぶられるのは嫌だなぁ」と思いながらも、TVシリーズのお話の続きが知りたくて。あ、原作は未読です。
フツーにTVの続きとして観れました。「泣ける」シーンは……ちょっとウルッとしそうにはなったけど、念のために用意していた手拭いを引っ張り出すまでには至らず。
ちょっと失敗したと思ったのは、人の少ない平日の昼間ではなく、親子連れや子供の多い週末に来るべきだったかなと。子供たちの反応が見たかったな。どんなシーンで声をあげて、どんな言葉に涙を流すのか。と言うのも、TVシリーズを観て感じた本作の『道徳修身』っぽさ、意地の悪い言い方をすると『説教臭さ』がどれだけ子供に響くのかを観察してみたくなったのです。
主役の炭治郎少年は素直で優しくて強い子。子供たちが彼に憧れて、あんな風になりたいと思うのは素晴らしいこと。ただ、擦れた五十路のおじさんの眼には、そのとてつもない真っ直ぐさがある種の「危うさ」を含んでいるような気がしてならないのです。もし、私がこの先の物語を紡ぐなら真っ直ぐすぎるが故に徐々に狂気に蝕まれて行く復讐鬼に……とかって手垢に塗れ過ぎてる展開だなぁ。そんなんじゃこれほどの大ヒットになるワケないか。
いずれにせよ大画面の大音量の中、物語に没入できたのは良い気分転換になりました。明日からは『全集中、整えの呼吸』でお仕事頑張りましょう。
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