先週のことになりますがNHKの『あしたが変わるトリセツショー』なる番組を見ました。『ガッテン!』の後継番組になるのかな。
お題は「お尻」。謳い文句によると「タレたお尻をヒップアップさせ、肩こりや腰痛などの体の不調を改善、認知症予防にも」と。そこまで聞いて番組中でやることが大体想像できました。
案の定「骨盤の前後の傾きによって見た目も変わるし、様々な症状を引き起こします。一般の参加者に骨盤のタイプ別に体操を一ヶ月続けてもらって変化を見てみましょう」と。
骨盤が後傾している人には太ももの前(大腿四頭筋)に効くバックランジという運動を、前傾している人にはお尻から太もも裏(ハムストリングス)に効くヒップリフトという運動をさせていました。そして実験前後のお尻の並べた比較画像が出てくるわけですが……「これ、ほとんど変わってないじゃん」
それは制作側も分かってたみたいで画面に苦心の跡がありありと。画角を微妙に変えてみたり、前後で違う下着を履いてもらったり(これは嫁さんが発見)、本当なら必要なはずの計測値的なデータは一切出さず、「ヒップアップして嬉しい!」とかの通販番組なら『※個人の感想です』とテロップが必要なコメントをやたら言わせてみたり。
骨盤後傾には前の筋肉を鍛え、前傾には後ろの筋肉を鍛えて骨盤を正常な位置に引き起こそうって理屈だったのでしょうが、制作スタッフは人の身体ってそんなに単純なモンじゃないのも分かんなかったのかねぇ。
ちなみに私がこういう番組作るんなら、前傾の人も後傾の人も一緒にして、スクワットをやってもらうけどなぁ。最初にスパルタで正しいフォームを叩き込んで、少しづつでもいいから負荷をかけて最低でも週3回は行わせる。それだけでも一ヶ月で身体のバランスはかなり変わってくるはず。「プリケツ欲しけりゃ黙ってしゃがめ!」ってこと。
そんなことを嘯いたら、嫁さんに即却下されました。「それだと視聴率取れないでしょ。見る人は『またスクワットか』ってチャンネル変えちゃうわよ」と。確かにそうなんだけど、こと身体や健康に関しては目新しさばかり追いかけてるとロクなことにはならないんだけどなぁ。すでにこの番組がその証左となっているわけで。
少なくとも『ガッテン!』ではそこのバランスは上手に取ってたのに、会長肝いりの後番組がコレじゃ頭抱えてる人多いんじゃなかろうか。ま、知らんけど。
追記:万が一、この手の番組の制作スタッフがここ見てたら、ぜひ当院にご連絡を。実験に失敗しても施術一回で『プリッとしたお尻』の絵はバッチリ撮れまっせ。相応の口止め料をいただければ口外はいたしませんので、ぜひ良しなにw
【今日の筋トレ】
(背)プルアップ(パラレルグリップ)1×10
ラットプル・ダウン 57kg 3×10
(脚・ハム)ルーマニアン・デッドリフト 100kg 4×8
マシン・レッグカール 57kg 3×12
(肩・後部)ペックマシン・リアデルト 50kg 3×12
(上腕)ケーブル・カール 36kg 2×12
&ケーブル・プレスダウン 36kg 2×12
※スーパーセット法にて
セット間インターバルはバーベル種目3分、その他1分30秒。
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