2021年11月12日金曜日

マッサージに科学的裏付け


 米ハーヴァード大学での研究によると、マッサージによる筋肉の治癒効果における化学的な裏付けが解明されたとのこと(参照記事)。

 論文によると、傷付いた筋肉にマッサージ機器で刺激を与えた場合、何もしなかった場合に比べて2倍の速さで筋肉が再生し、組織の瘢痕化(損傷した筋繊維が残ること)も減少、しかも筋繊維の断面積も大きくなっていた(つまり筋肉が強くなった)とのこと。

 これはマッサージにより筋繊維中の炎症因子(炎症を起こす物質)が除去されるため。ただし、炎症因子も悪さばかりするワケではなく、そのうちの好中球(白血球の一種)の分泌する因子は筋肉の成長を促す効果もあるので即時のマッサージより受傷後三日目の施術が、その後の筋肉の成長回復にとって最適とのこと。

 以上はマウスを使った実験から導き出された研究結果ですが、十中八九は人間も同じでしょう。というのは古くから伝承されて来た施術法や、私の個人的経験則とも符合しているからです。

 私も「さっき痛めたばかり。すぐ整体して欲しい」という患者さんに、その症状によっては「今日明日は辛抱して、明後日来てください」とか「三日後にもう一度診せてください」ということがあります。これは受傷直後の患部炎症が強い状態では施術効果が思ったほど出ず、それよりはしばらく辛抱してもらっても炎症がひと段落した三日目に触った方が治りが早いように感じるからです。

 こと民間の手技療術には『不思議なチカラでチチンプイプイのエイッ!』を売りにしている界隈も多く、このように科学のメスが入ることを面白く思わぬ療術家もいるでしょうけど、私は大歓迎だなぁ。


《今日の筋トレ》
バーベル・スクワット 92.5kg 3×8
ルーマニアン・デッドリフト 75kg 3×8
バーベル・オーバーヘッドプレス 37.5kg 3×8
ケーブル・フェイスプル 12.4kg 3×10
上腕
(二頭)ケーブル・カール 18.1kg 2×10
(三頭)ケーブル・プレスダウン 19.2kg 2×10
有酸素
ローイングマシンHIIT 8×20sec

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