NHKの連続テレビ小説『おちょやん』に芝居一座の女性座長さんが出てきます。若村麻由美さんが演じており、キリッとして綺麗だけど性格はかなりキツ目。座員たちのまずい稽古に「違う! 違う!! 違うッッッ!!!」と金切り声を張り上げ、手元にある台本やらをガンガン投げ付けたり。
私はたとえ画面の中のお芝居であっても声を荒げ、感情を剥き出しにする人は苦手です。首をすくめてテレビから目を背けつつ「……せめて何が違うか言ってやれよ」と。物語の時代背景もあるのでしょうが、今もなお、ああいった教え方をする方もいらっしゃるとか。怖いなぁ。こんな先生に当たったら、きっと私なんかボロボロに泣かされちゃうかも。
じゃあ逆に手取り足取り懇切丁寧な指導が良いかと言われれば、これもまた話は別。
人に何かを習う。あるいは人に何かを教えるってのは難しいものです。だからってワケではないですが、最近話題の『独学大全』という本を読んでいます。タイトル通り、独りで学ぶための論理やノウハウ、テクニックを網羅した大冊です。もっとも私は電子書籍での購入なので束の厚さや紙の重さを感じることは出来ませんが。
これは余談ですが、網膜剥離で目を痛めた私は電子書籍で親指の爪くらいまで活字を大きくしないと文章を追えないのです。「読書は若いうちに」ってのは、時間がなくなるからとか、好奇心が薄れるからとかって理由とは別に、肉体的に目ん玉がダメになるからって理由もあるんです。ぜひ、お若い方は貴方の時間を有効に使ってくださいね。
んで、私はこの本を読んで、何を独学するのか? っていうよりも「知りたい。学びたい」って強烈な情熱が再び呼び覚まされるような事柄が現れた時に備えての準備ってところ。まぁ、そんなものがこの先現れなくても著者の博覧強記に驚かされ、鋭い分析力に唸らされ、読んでて純粋に楽しい本です。オススメ。
《今日の筋トレ》
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