高額医療費制度について政府の対応が二転三転して呆れ果てている方も多いと思います。我らがボンクラ総理はなんでああも変な方向にばかり思い切りがいいんでしょうね。
どうせ思い切るなら湿布や軟膏、鎮痛剤や胃腸薬なんかのドラッグストアへ行っても買える命に関係ない医薬品類をバッサリ保険適用から除外すればいいのに。
そもそも湿布なんて『メリケン粉を水で溶いてガーゼに塗りたくり、それを患部に貼り付ければヒヤッとして気持ちよく痛みが散った……ような気がする』てな大昔からさほど効果は変わってません。冷湿布のスースーヒヤヒヤするのは大体がメントール(ハッカ)、あったかくなった気がする温湿布はカプサイシン(唐辛子)。私に言わせれば九割方はブラシーボ。
昨今では貰う方も効かないのわかってるから使いもしない。老人の薬棚には未開封の湿布が山ほど貯まることになる。じゃどうして貰うのか? 無料同然だから。これほど馬鹿げた税金の使い方はないでしょう。
現在ではどこのご家庭にも冷蔵庫があり、冷凍室を開ければ氷が出来てるんだから、それで患部をアイシングをした方が炎症による急性痛には湿布よりもはるかに効果的。逆に慢性痛を温めたければ使い捨てカイロを肌着の上から患部にあてた方がよほどマシ。
いずれも凍傷や低温火傷の危険性はあるものの、それを注意喚起、指導できずしてなにが医師免許持ちの先生様かと。効きもしない膏薬をいつまでも高値で売っておいて、なにが命を守る製薬メーカーだと。
「OTC(市販薬)類似薬の保険給付の見直し」として動いてはいるようですが、どう考えても思い切ってザックリとメスを入れるならこちらが先でしょう。
当院は保険診療制度がどうなろうが商売に関係はない代替医療の民間施術だし、別に湿布に親を殺されたわけでもないですが、効きもしない湿布をベタベタ貼って、ハッカの臭いを全身からさせつつウンウン唸りながら来院される患者さんを山ほど診てますからねぇ。
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