先日、みのもんたさんがお亡くなりになって、ひとつの時代の終焉を感じる院長です。みのさんには苦労させられましたから。
とはいえ直接に面識があるわけではなく、当然ながらテレビを通して。彼のやっていたお昼の番組の健康情報コーナー。あれで腰痛肩こり関連のネタをやると、その後は患者さんに質問攻め。まだ駆け出しだった私は満足に(っていうか患者さんが満足する)回答ができずにオロオロして頭を抱えることも。
今なら「テレビで言ってる症状と、患者さんの痛み方は違うでしょ。気にする必要なし」なり「あんなもん何百万人に一人がかかるような珍しい難病で関係ないですよ」なり「あんなん信じる方がバカ」なり、必要ならズバズバ斬って捨てます。それを言えるだけの経験知識と信用信頼は勝ち得ていると自負してますから。
当時は『おもいっきりテレビ』の他にも『たけしのブラックホスピタル』とか『あるある大辞典』とか『名医のナンチャラ』とか、やたら健康不安を煽り立てるような番組が多かったんです。そのほとんどが今じゃ倫理的コンプラ的に許されない内容ばかり。
番組放送翌日の施術では患者さんから何かしらの質問が出るのはお約束でしたから、トピックに関する知識を調べ、自分なりのファクトチェックを行い……ある意味では鍛えられました。ほとんどが反面教師で「医療って、マスコミって、こうやって世の中の人を騙すんだ」と勉強になりましたよ。
現在では健康番組自体も少なくなり『健康カプセル』と『トリセツショー』くらいかな。一応は欠かさず見ていますが患者さんとの間で話題に上がることは少ないかなぁ。それに代わって質問されることが多くなったのが平日昼間の通販番組で取り扱ってる運動器具やサプリについて。世代によってはいまだ影響力は絶大のようです。テレビというメディア自体の終焉にはまだまだ時間がかかりそうですね。
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