災難にあう時節には、災難にてあうがよく候。
死ぬる時節には、 死ぬがよく候。
是はこれ、 災難をのがるる妙法にて候。
良寛
世の中は起きて箱して寝て食って
後は死ぬるのを待つばかりなり
一休
されば未だ万歳の人身を受けたりという事を聞かず。
一生過ぎ易し。
今に至りて、誰か百年の形体を保つべきや。
我や先、人や先、今日とも知らず、明日とも知らず、
おくれ先だつ人は、本の雫・末の露よりも繁しといえり。
されば、朝には紅顔ありて、夕には白骨となれる身なり。
蓮如『白骨の御文章』
死期はついでを待たず。
死は前よりしも来たらず、かねてうしろに迫れり。
人皆死ある事を知りて、待つこと、
しかも急ならざるに、覚えずして来たる。
沖の干潟遥かなれども、磯より潮の満つるがごとし。
吉田兼好『徒然草』
今までは 人のことだと 思ふたに
俺が死ぬとは こいつはたまらん
大田南畝
散りぬべき 時知りてこそ 世の中の
花も花なれ 人も人なれ
細川ガラシャ
朝に死し、夕べに生るるならひ、
ただ水の泡にぞ似たりける。
知らず、生れ死ぬる人、
いづかたより来りて、いづかたへか去る。
又知らず、仮のやどり、誰が為に心を悩まし、
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