「先生、昨日マックス・バリューに行きました?」
「ええ、嫁さんのお供でね」
と、そこで「……あぁ」と言葉に詰まる患者さん。どうしました?
「納豆の棚の前で悲しそうな顔して仁王立ちしてたんで、どうしたのかなと思って」
声を掛けづらかったというから、よほどの御面相だったのでしょう。けれど、別に奥さんにイジメられて泣いていたわけでもないのです。悩むにしたって、せいぜい「納豆を小粒にするか挽き割りにするか」程度のこと。
では何故に泣きそうな表情をしていたのか……再々書いていますが、右眼の網膜剥離手術と両眼の白内障手術(人工水晶体置換)で私の目ん玉はかなりのポンコツ状態。この眼にお店の煌々とした照明は非常に辛いのです。今やどこも光源にLED電球を使っています。これがまた辛い。LEDの光は眼球の奥に直接ねじ込まれるような痛ささえ感じます。そしてさらには最近多いピカピカに反射する床。ここまで来ると、もう眼を開けていられません。
外出時はサングラスを掛けて自衛をしてはいるのですが、その日はたまたま掛け忘れていたのでよほどの泣きっ面だったのでしょう。
ま、いくら我が身の不幸を嘆いても如何ともしようがないのですが、できれば寿命の尽きるまでは世の中を我が眼で眺めて暮らしたいもんです。でも、もし目ん玉が先にオシャカになったら……そうなる前に只今ハマっているウエイト・トレーニングで筋肉達磨な肉体を作り上げておいて『クライ・ベイビー・アシタカ』とでも名乗りましょうか……って、また「分かる奴だけ分かればいい」ってオチだよw
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