2025年4月9日水曜日

ぢっと手を見る

 


「何かスポーツをやってらっしゃいますか?」

 施術でお身体を触ると気付くことが多々あります。筋肉の発達や柔軟性、関節の可動域、あるいは施術に伴う体動のスムーズさなど。

「筋トレをね、ちょっと」

「そうですか。私もジム通ってるんですよ。仕事のための体力維持と老化防止のためですけど」

 そんな世間話をしながら施術終了。すると患者さんが「先生、手のひらを見せてもらえませんか?」と。

 何のことやらと両掌を差し出すと、パッと見るなり「だいぶやり込んでますね」

 聞けばその方、実は某ジムでインストラクターをされていて、初めてのお客さんの実力を測る目安のひとつとして手のひらの“たこ”を見るのだとか。いわゆるバーベルだこ。

「私たちはクライアントさんの身体をそうそう触ることはできないですから」

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 先日、この春からジムに通い始めたらしきオジさんが指抜きグローブを履いてトレーニングに励んでいるのを見て、そんなことを思い出したり。慣れないとシャフトやグリップの滑り止めローレット加工が痛いからねぇ。

2025年4月2日水曜日

足の爪、自分でお手入れできますか?

 

「全身の各関節、特に股関節は一日一回でもいいから動く範囲いっぱいいっぱいに動かしてあげましょう」

 言い続けて10年以上。すっかり院長の口癖になっていますが、これが出来ているかどうか簡単に確認する方法があります。

 足の爪、自分でお手入れできますか? 問題なく爪切りが使えますか?

 日常的に股関節をしっかり動かしていないと、いつの間にか股関節が固くなり、気がつけば足先を抱え込んで爪切りを当てることが出来なくなるんです。

 結果、丁寧に爪切りを使えないせいでガサガサのザクザクの爪先になったり、伸びすぎて巻き爪気味だったり、放置の末に爪水虫になっていたり。

 毎年、夏の間は素足で来院される患者さんも多く、そんな爪先の方を大勢見て来ました。そして、足先の手入れが出来ていない皆さんに共通しているのはやっぱり『股関節の固さ』なのです。

 実はこれって実体験にも基づいた教訓でもあるんです。ほんの5〜6年前、ふと気付くと自分の爪先に爪切りが当てられなくなっていたり、和式トイレでしゃがめなくなっていたりして愕然。もともと股関節は固めではあったものの、一般の人よりも身体は使っていると自負はあった自分がこのザマとは。

 別に毎日何十分も念入りにストレッチをせよってわけじゃありません。気がついた時にグリグリと足を上げたり回したり、ももやふくらはぎの筋を伸ばしたり、しっかりと腰を落としたヤンキー座り(うんこ座り)を30秒ほど続けてみたり。そんなことを続けるだけでも可動域の回復改善には十分に役立ちますよ。

 あなたの股関節は大丈夫ですか? 試しに足の爪切り、自分でやってみてくださいね。