「何かスポーツをやってらっしゃいますか?」
施術でお身体を触ると気付くことが多々あります。筋肉の発達や柔軟性、関節の可動域、あるいは施術に伴う体動のスムーズさなど。
「筋トレをね、ちょっと」
「そうですか。私もジム通ってるんですよ。仕事のための体力維持と老化防止のためですけど」
そんな世間話をしながら施術終了。すると患者さんが「先生、手のひらを見せてもらえませんか?」と。
何のことやらと両掌を差し出すと、パッと見るなり「だいぶやり込んでますね」
聞けばその方、実は某ジムでインストラクターをされていて、初めてのお客さんの実力を測る目安のひとつとして手のひらの“たこ”を見るのだとか。いわゆるバーベルだこ。
「私たちはクライアントさんの身体をそうそう触ることはできないですから」
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先日、この春からジムに通い始めたらしきオジさんが指抜きグローブを履いてトレーニングに励んでいるのを見て、そんなことを思い出したり。慣れないとシャフトやグリップの滑り止めローレット加工が痛いからねぇ。