2019年6月21日金曜日

2019年6月19日水曜日

ちょうどいい枕の高さって?


「テレビでね『枕は寝返りを邪魔しないように高い方がいい』ってやってて。それを真似してカーペット(?)を丸めて敷いて寝たら首が痛くなって……」

実はこれってよくあるケースです。健康番組や通販番組のウンチクをそのまま真に受けて、やっては見たものの逆効果。いやはやお気の毒さま。

 枕の硬さや高さ、材質、形状なんかは好みによるところが大きいので「これが正解!」ってのはありません。しかし、あえて言うなら「硬めの低め」で「熱の籠らない素材」が良いと思います。

 個人的には昔ながらのソバ殻の枕。私はこれ一筋です。使い込んで型崩れしてペチャンコになったソバ殻枕を二つ重ねて丁度いい感じ。十年以上もこれが私のベストだと思っていたのですが……

 ここ最近、どうも後頭部の座り具合が悪いのです。枕に頭を乗せると喉元が詰まる感じがするし、入眠まで時間もかかります。朝起きるとベッドの下に枕を放り投げてることも。もしやと思い、二つ重ねの枕をひとつ外してみるとジャストフィット♪

 おそらくは、もうすぐ継続一年になる筋トレの影響で身体のバランスが変わってきたのでしょう。私は「枕は低ければ低い方が良い」と考えていますから、これは喜ばしいこと。

 つまり、何が言いたいかというと、枕選びは「自分の感覚(寝心地)を大切にしてくださいね」ってこと。「美人女医さんが言ってたから」とか「頭は点じゃなくて面で支えなきゃ」とか、テレビの受け売りをしてもしょうがないですよ。テレビの向こうの人たちは、貴方の体調体質や睡眠環境なんて知ってるはずないんですから。

 ま、これは枕に限った話ではなくて、日々無責任に垂れ流される医療健康情報然りなんですけどね。その話はまたの機会にでも。

 ちなみに、お役御免になった十数年物の古い枕は速攻で嫁さんに処分されました。枕が発する「おっさん臭」が凄かったんですって(笑

2019年6月10日月曜日

七色気功?


 ある日の電話。番号表示には見慣れぬ市外局番。随分と遠方、北の方からの発信。

「ある人から先生の噂を聞きまして。電気を消して気を出すと手のひらが七色に光るとか……」

 いきなり面食らう。レインボー気功? それなんてパチンコの大当たり確定演出? 慌てて話を遮る。それは絶対に私のことじゃない。どなたかと人違いされてませんか?

 しかし、その方は「確かに『富士のあしたか整体』だと人づてに聞いた」と。困ったなぁ。そして今度は『気の武術転用』についてお教え願いたい、と。よくある『触れずに気で相手を飛ばす』ってアレだ。

 そっちも私に聞かれても筋違い。ごめんなさい。

 年に数本、この手の問い合わせがあるけど、一切お役には立てません。私が使えるのは、あくまで療術としての気功のみ。

「お母さんが『痛いの痛いの飛んでけ』って泣いてる子供にやるでしょ? 私の気功はあの延長線上です。まぁ『良く効くおまじない』くらいに思っててください」と患者さんには説明しています。

 他所がどんな商売をしているかを探るのに問い合わせを装って同業者が電話してくるケースもなくはないけど、今回の電話の声は随分と真剣で、なおかつ思い詰めた様子だったのが少し心配。

 屋号に『気功』の二文字を入れといて言うことじゃないだろうけど、斯界は玉石混淆。それもどちらかといえば石ばかりがゴロゴロ。さらに言うなら、その益体もない、本来全く価値のない石コロがピカピカキラキラ光ったりしてるからなぁ。