2019年8月18日日曜日

メンタル・ヘルスなバイカー?


 ネット放送AbemaTVで『アメリカンチョッパー・リターンズ』を発見。もう十数年前になるか、この前作となる番組を夢中になって観ていた。アメリカのカスタムバイク・ショップを舞台に、タフでワイルドなバイク野郎どもがギンギンギラギラの改造オートバイを造っていくドキュメンタリー(風)番組。

 懐かしさに見入ってしまったが、どうも様子がおかしい。主役(?)であり、舞台となるカスタム・ショップのオーナーであるポール・シニアが心理カウンセリングを受けて「85年まではどっぷりアルコール依存症だった。酒を止めてからは不安障害に悩んだ」と病歴をカミングアウトしたり、かつて番組中で顔を合わせれば常に喧嘩寸前だった息子と「今日は怒鳴りあったり罵りあったりせずに話ができた」と嬉しそうに語ったり。

 プロレスラー顔負けの肉体に派手なタトゥー、口髭を生やした厳つい顔のマチョイズムの権化のようなオヤジが、あっさりと自らの弱さ(と対外的に思われる事柄)を口にするのに驚かされ、時の流れと時代の変化を感じた。

 まぁ、あくまでドキュメンタリー(風)番組だから、どこまで真に受けていいのやらって部分はあるが、こういった娯楽番組の中でもメンタル・ヘルスについてオープンに語られているのは流石アメリカだと思う。

 振り返って我が国ではメンタル・ヘルスに関してネガティブなイメージを持つ人は多いし、心を病むことをイコール『弱さ』と見る向きも多い。そうじゃないのに。誰にでも起こりうることなのになぁ。

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