2017年6月13日火曜日

按摩の掴み獲り?


 隣町にある整体院が店を畳んだようです。そこは主にダイエットを売りにしており、度々無料配布のタウン誌に広告を打っていました。先日、その店の前を通ると看板は降ろされ、店内の明かりは消えていました。

 近隣の同業(?)が店を畳むのは私が知るだけでも確か6店目だったはず。カイロ、タイ式マッサー、スポーツ整体などなど、次々と現れては消えて行きました。よく「起業の六割が一年以内、八割が五年以内に倒産」と言われますが、この趨勢を眺めていると、なるほどその通りだな、と。

 『按摩の掴み獲り』という古い言い回しがあります。「元手が掛からず入り銭は全て懐に入るボロい商売」と手技療術を揶揄した言葉。しかし当然ながらそんなに簡単な商売ではありません。もし、誰かに「自分も整体院を始めてみたい」と相談されたなら「まぁ、止めておきなよ」と数々の苦い経験談を語って思い留まらせることでしょう。

 世の中に楽な商売なんてないんです。それでも私がなんとか10年近く続けてこれたのはただ一重に『運』と『縁』に恵まれたおかげ。

 卓越した師匠に出会い、その技術を伝授していただいたのも、師の教えを厳守しつつ患者さんお一人お一人と真摯に向き合い、信頼いただけるようになったのも。それから、ドン底景気の真っ只中で後先考えずに起業した私を支えてくれた家族も。

 どれ一つ欠けても今の私はここにはいません。「自分の力だけで続けてこられた」なんて口が裂けても言えません。四方八方に足を向けて寝れない人ばかりで、本当なら立ったまま睡眠を取らなくちゃいけないくらいです。

 ……とか何とか調子に乗って『私の履歴書』的に語っちゃいましたが、その実は吹けば飛ぶよな小商い。正直申し上げて『掴み獲り』には程遠いです。

 英語で『その日暮らし』を“HAND TO MOUTH”と言います。直訳すると「手から口へ」。私はこちらですかねぇ。二本のお手手を使って、どうにかこうにか糊口を凌いでいる、と。

 久々に「深いい話」風のブログを書こうとしたのに、まさかダジャレで締めることになろうとは(笑) どちらさんもお後がよろしいようで。


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