2017年3月22日水曜日

死語の世界

 当院には上は80代から下は小学生まで幅広い年代の患者さんが来院されます。

 世代が変われば言葉も変わってきます。先日も世間話をしていたら……

「昨日はポカポカあったかかったのに今日は寒いですねぇ。こーいうサンカンシオンが身体には堪えるんですよねぇ。」

「えっ、寒い時は赤いお砂糖食べちゃダメなんですか?」

 お嬢さん、そりゃ三温糖(サンオントウ)ですよ。私が言ってるのは「三寒四温」。冬の終わりから春先にかけて三日寒い日が続いたら四日暖かい日が続き、また寒くなると行った風に周期的に変化する気候のこと。

 そういや天気予報でも使ってるの最近は聞かないですねぇ。知らなくても無理はないかなぁ。

 私の仕事に必須である「仰向け、うつ伏せ」も死語の世界に片足突っ込んでるようです。年配の方にさえ「その言い方、久しぶりに聞いたなぁ」なんて言われるほどですから。

 小・中学生の患者さんに「はい、まずはうつ伏せになってください」なんていうと、助けを求めるように待合席のお母さんの方へ顔を向け、そのお母さんも困って首を傾げていたり(苦笑)

 最近は意識して「上向き、下向き」を使うように心がけています。

 ちょっと面白いのは「下向きにベッドへどうぞ」と言った後に「はい、それじゃ仰向けになりましょう」とお願いすると、皆さんちゃんと寝返りを打ってくれるのですが、一度起き上がった後に「はい、ベッドへ戻って今度はうつ伏せです」とくると、上下どっち向きなのか分からなくなるのです。

 人間って言葉の意味が分からなくても、状況から何となく意味を推測して行動できちゃうものなのですね。

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