2016年12月27日火曜日

『男はつらいよ』と共感性羞恥



 ネット通販大手Amazonの有料会員になると見放題で楽しめる動画配信サービス、プライムビデオに『男はつらいよ』シリーズ全49作品がラインナップされました。

 年末年始に向けて、なんとも気の利いたセレクション。炬燵でみかんと寅次郎。いかにも日本のお正月。私もぜひ鑑賞を……と言いたいところですが、これがちょっと考え込んでしまったり。

 実は、子供の頃からこの映画シリーズが好きなのに苦手で。渥美清演じる寅さんが素っ頓狂な言動で赤っ恥をかくおきまりのパターンが見ていられなくて、いたたまれなくなってしまうのです。その度にトイレに立ったり、チャンネルをカチャカチャやるので、おそらくはオープニングからエンディングまでしっかり観た作品は一本もないかも。

 嫌いってワケじゃないんです。ただ、寅さんが恥をかくと、耳まで赤くなるくらい自分の事のように恥ずかしくなるんです。それなのに画面の中の寅さんはいつでもシレッと太平楽、カエルの面になんとやら。それがまた恥ずかしいやら腹立たしいやらw

 最近知ったのですが、このような反応は『共感性羞恥』と呼ばれ、世の中には10人に1人ほどの割合で同様の方がいらっしゃるそうです。

 この感覚って、分からない人が思っている以上に厄介で、ただ映画が観ていられないだけではなく、日常生活の中でも同様の反応が出ることもしばしば。

「もしかして私が人付き合いが苦手なのは、原因のひとつにコレがあるんじゃないのかなぁ?」と。

 総じて『生きづらさ』の原因は自分自身の中にあったりするんですよねぇ。今は若干感受性が磨耗して鈍くなったのか、かつてほどシンドくはないですがね。

 いずれにせよ、こんな難儀な感覚よりも、患者さんの痛みや患部をズバリと見抜く感覚を持って生まれたかったもんです。まったくヤレヤレだぜ。

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