2016年12月22日木曜日

イッパツ屋さん?






「○○さんに聞いたんだよ。ここに来たら膝の痛みが一瞬で治ったって」

「××の奥さんは痛くて息子さんに抱えられて来たのに、帰りは一人でスタスタ歩けたんですって?」

「△△さんは病院で『ムチ打ち』だって言われたのに、ここに掛かったら、帰りにクルマに乗ったら痛みなく振り返って後方確認できたってビックリしてたよ」

 年の瀬も迫り、新年をスッキリとした身体で迎えたい患者さんでボチボチの忙しさです。その中には上記のような噂を聞いておいでになる方々も。

 院長としては嬉しくもあるのですが、正直に申し上げると少しフクザツだったりして。

 かつて日本には『イッパツ屋』と呼ばれる治療家がいました。そこに行けば痛みを「一発」で取ってくれるので、そう呼ばれたとか。

 伝え聞くに、イッパツ屋さんにはそれぞれ得意分野があって腰だったり、膝だったり、肩だったり。それしか治せないからって意味でも「一発」だったのかもしれません。

 そんなイッパツ屋さんに必ずといっていいほど付いて回るのが噂や評判。ギックリ腰を専門とするイッパツ屋さんなら「戸板に乗せて運び込んだ患者が自分で歩いて帰った」ってのが殺し文句といった具合。

 つまり、当院もいつの間にやら『イッパツ屋』的な噂や評判が一人歩きしているようなのです。

 ここ数年、気まぐれで更新するこのブログ以外の広告宣伝活動を全くやっていない当院からしたら、口コミで良い噂が広がるのはありがたいことではあるのですが……。

 決して私が摩訶不思議な術を使っているとか、奇跡のゴッドハンド(笑)を持っていたりするわけではありません。当院で施術している南龍整体術にそれらの症状を治す技術が含まれているからこその当然の結果なのです。

 当院の整体術は四百年以上続く古流武術にその源流があります。かなり乱暴な物言いをすると、何百年も人体をブッ壊すことに何代にもわたって血道を上げ研鑽を重ねてきた結果、裏技として生まれた「治す」技術。

 この「治す」を求めるための道筋やアプローチが西洋医学とは全く異なるため、時としてその治療効果が劇的に見えることもあるようですが、あくまでも根本は技術と知識の蓄積。決して魔法や呪いの類ではありません。

 だから、必ず一回で治るってことではなく、数回、数ヶ月、時には年単位の時間がかかることもあります。調子を維持するためには定期的な施術が必要な方もいます。それは症状と患者さんの身体の状態によりけり。

 もし私が商売上手なら「我こそは痛みに苦しむ人々を『イッパツ』で救える唯一無二の希望なるぞ!」とばかりに喧伝しまくるところなんでしょうけど、それはちょっと……ねぇ。馬鹿正直と笑われるかもしれませんがw

追記:これは推測ですが、かつてのイッパツ屋さんたちの多くが使っていたのは、当院と同じような日本古来の治療術ではないかと。

 これらの技術は明治維新後「これからは西洋医学の時代だ。古くて野蛮なものだから以降は使ってはならん。伝えてもならん」と厳しく弾圧され、その多くが失伝散伝しています。それらの技術が部分的に残り、伝えられたものでは、と。

 静岡県東部や山梨県にかつてあったという『イッパツ屋』の思い出話をご高齢の患者さんから聞くに、どうも技術的な類似がありそうなのです。しかし、残念ながら既に店を閉めていたり、代替わりして普通の整骨院になってしまっており真相を確かめる術はなさそうです。

0 件のコメント: