2016年12月16日金曜日

肩を動かす 〜その3

 今回も質問から。

「私たちの腕は体のどこから生えているのでしょうか?」

 『もちろん肩!』と答える方が多いでしょうが、残念ながらそれは間違い。

 私たちの腕は肩甲骨と肩甲上腕関節(いわゆる狭義の肩関節)で繋がり、さらに肩甲骨は鎖骨によって胸骨とつながっています。

 つまり、喉元のすぐ下にある胸鎖関節が腕の始まりであり、ここまで含めて『肩関節』と呼ぶのが正式だったりします。

 そして、肩甲骨は背中側の肋骨の上に、筋肉や靭帯で吊り下げられています。こちら側には関節はありません。そのため、肩甲骨は背中側で上下左右前後に大きくスライドするように動かすことができ、これが肩関節のボール&ソケット形状と力を合わせて大きな可動域を生み出している……はずなのですが、肩にトラブルのある方、またはその予備軍の方々はほとんどの場合、この動きが非常に悪いです。

 というワケで、今日は、背中に張り付いて動きの悪くなった肩甲骨をひっぺがす方法です。



 行う回数は前回、前々回に紹介した体操と同じで10回程度で良いでしょう。コツも同じ。『ゆっくりと大きく、動く範囲いっぱいいっぱいに動かす』ことです。また、肘を後ろに向ける時に、左右の肩甲骨をギュッと中心に寄せることを意識してください。

 ちなみに、和装が当たり前だった時代は肩こりに悩んだり、四十肩五十肩を患う人は今より少なかったとおっしゃる方も。後ろ手で帯を結ぶ行為が、この肩甲骨を動かす体操と同じ効果があったからだとか。

 男帯は前で結んでクルッと回すことも出来るんですが、やはり後ろ手で結ぶのが正式で、若手の落語家さんは前で帯を結んだりすると師匠や先輩にひっぱたかれることもあるとのこと。

 最後に、もし上記の方法では物足りないという肩甲骨周辺の柔らかい方は、こちらも試してみてください。



 『背面合掌』と呼ばれるポーズ。肩甲骨周辺が劇的に緩みます。私は手のひらを合わせるので精一杯ですが、柔らかい人は肘まで合わせることが出来るとか。いやはや、すごいね、人体♪

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