2016年11月19日土曜日

膝痛


 発端は和装でのお出かけでした。

 バイク仲間に誘われて久しぶりの外呑み。大島のアンサンブルに足元は黒繻子の足袋に秋田杉の駒下駄と洒落込んだのですが、これがそもそも間違いの始まり。

 駅のホームの階段の上り下りに思わぬ難儀をしたり、新素材のツルピカのフロアで滑らないように踏ん張ったり、気がつかないうちに足腰に負担がかかっていたようです。

 特に転んだとか捻ったとか記憶にないのですが、翌朝起きてみたら右膝に激痛。

「ウヘェ、若い頃は下駄履きで何処へでも出かけてたのになぁ」としょげる私に「年齢を考えなさい。昔と同じ事が出来ると思ったら大間違い!」と、 すかさず嫁さんからのツッコミが入りました。

 状態としては膝関節下腿外旋による亜脱臼と、それに伴う内側側副じん帯及び大腿四頭筋の筋挫傷(肉離れ)。結構な重症です。

 何が困るって、とにかく立てない。歩けない。膝を曲げても伸ばしても激痛。

 膝が折敷けないと仕事に差し障るので、ここは掟破りの自己施術。整復させるための力の掛け具合と方向は分かっているので、なんとか創意工夫して「グキッ!」と。

 目から火花が出ましたが、なんとか膝を曲げ伸ばしできるように。

 あとは、用事のない時にはひたすら横になって安静。動く時には杖を突いて膝への負担を軽減。痛みは鎮痛剤ロキソニンを飲んで誤魔化す。

 こんな商売ですから分かっているはずなのですが、痛みからついつい弱気になり「このまま膝がダメになったらどうしよう」と愚痴ると「院長先生が何言ってるの! そのくらいなら全治二週間!」とまたしても嫁からピシャリ。

 んで、今日がその二週間目。驚いた事に嫁さんの見立て通り、昨日まで施術をするのに自分の足を抱えて持ち上げなければならなかったのに、今朝はスイッと足が上がります。嬉しくてラインダンスの真似をして見せる私をまたも嫁が一喝。「治り際が一番大事にしなくちゃいけないんだからはしゃがない!」

 いやはや全く持って、どちらが先生なんだか。何はともあれ健康とはありがたいものです。

 しかしまぁ、これほど酷い膝痛は生まれて初めて。治療する側としても良い勉強になりました。これを糧に患者さんの気持ちに沿えるような療術家を目指さねばなぁ。

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