2016年6月26日日曜日

真似しちゃやーよ。



 ある日の施術中、患者さんがこんなことを言い始めました。

「その背骨のキワを押していくの、気持ち良いわねぇ。家で主人にやってもらえないかしら?」

 即座に思いとどまるように説得しました。理由は『非常に危ない』からです。

 私はただ漫然と背中を押さえているわけではありません。姿勢や部位、力の入れ具合や角度などに神経を配りつつ施術をしています。それらを誤ってしまうと重大な事故を起こす危険があるからです。

 特に背骨(脊柱)は、背中側からの力の掛けようによっては骨折したり、椎間板や靭帯を痛めてしまうことも。アメリカ生まれの某療術において事故が頻発したのもこれが原因なのです。

 人の身体は頑丈であり、同時に脆いものです。その二面性を見極めたのが日本武道の真髄。そこから生まれた当流の施術技法もまた然り。つまり、施術の『逆』を行えば簡単に身体を壊す結果にもなりかねないのです。

 どうぞ安易な真似はお止めくださいますよう謹んでお願い申し上げます。

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