2016年3月4日金曜日

失顔症?

 ある日の暇暮らし、夕方間近になって焼酎が切れていることに気付いてコンビニへ。

 近所だからとの気安さで、半ば寝巻きと化している垢じみたライトダウンジャケットを肌着の上に直接。膝の抜けたチノパンにはベルトも巻かず。足元は靴下を履かず百均のサンダル。まぁ、我ながら小汚い呑んべぇオジさん。

 入店すると、紙パックのいいちこ20度と、缶入りハイボールを手にレジへ。

 レジ前には小学生集団の行列。次々にソフトクリームを注文。店員さんは一人でてんてこ舞い。

「こりゃ待たされるなぁ」と、少しイラッとしたところで、私の前に立っている小僧が振り向いて「あっ!」と驚く。

 ニコニコしながら「ほらっ、ほらっ、膝っ!(施術を受けて治ったと言いたいらしい)」と。すると、会計を終えた女の子が、これまた「私! 私わかる?」とマスク越しに。

 私は引きつった笑顔で対応しながら「ん?……あれ? どこの子だったっけ? つか、ヤバい。整体院の先生が昼間っから小汚い格好で酒買ってるなんて、子供たちに見られちゃヤバいよ」と。

 そんな気配を察したのか、子供たちの顔が少し強張り、微妙な空気が流れる。私は「自転車、気を付けてな!」と、取って付けた言葉をかけると逃げるように店を出る。いやはや大失敗。

 っていうかさ、君たちは当院に来る時、世界中の痛みを一身に背負っているような暗くて辛い顔してるじゃないか。まるで別人のような満面の笑顔見せられてもオジさんにゃ分からんよ。

 しかしまぁ、子供たちが痛みもなくピンピン飛び跳ねているのを見てひと安心。元気になって良かったな。

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