2016年2月1日月曜日

左右盲 〜その1


 私は生まれつきの左利きだったのを、幼い頃に左肘に大怪我をして何ヶ月も腕をギブスで固められ、それをきっかけに、ほぼ強制的に右利きに矯正されました。

 そのせいで(と強弁しておきます)私の書く字は今でも汚いのですが、もう一つ困ったことが。いわゆる『左右盲』と言われる発達障害です。

 右と左をとっさに判断できない。認識できない。理解できない。若い頃の私が困ったのはタクシーに乗った際。二十年近く前のこと、まだカーナビなんぞはありません。慣れ親しんでいるはずの当時勤めていた会社や自宅マンションまでの道案内ができない。

 後部座席で左手にお茶碗、右手にお箸を持った姿勢でドキドキしながら待機して、それでも「右」と言うべき曲がり角で「左」と言ってしまい「あわわわ」となって、運ちゃんに「チッ!」と舌打ちされる。今思い出しても冷や汗が出ます。

 そして、今だから告白しますが、この仕事を始めた時も困りました。患者さんが「右」が痛いと言っているのに、「左」を触って「あれ? どこも悪くないようですけど?」と。これまた思い出して冷や汗が出ます。

 幸いなことに『左右盲』は再学習によって克服可能。私は患者さんの訴えを復唱し、「左腸骨後方、L5左横ズレ! L3右回転!」な〜んて自分の診断も声に出して日々頑張った結果、今では右と左の取り違えは滅多にありません。ドヤッ!(って、それは自慢することか?)

 ところが、私にかけられた左右盲の呪い(!)はそれだけでは終わらなかったのです! と、気を持たせて明日に続く。

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