2015年12月5日土曜日

俺と悪魔のブルーズ


 7年前にひっそりと休載になったマンガがありました。

 舞台は1920年代末のアメリカ。深夜の四つ辻で悪魔と取引をして、天才的なギターの才能を得た黒人農夫RJと、脱獄手配中の白人ギャング、クライドが主人公。

 ページを開けば、南部のうだるような熱気が立ち昇り、粗末な安酒場の喧騒の中で密造酒と汗が臭い、そして魂を抉るようにギターを掻き毟る、あの音楽が聴こえるような。

 しかし、いくらアメリカ本国ではブルーズ発見100年で沸いていた時期とはいえ、大方の日本人にとっては『ブルース』といえば黒人よりも淡谷のり子や美川憲一だろうし。不人気打ち切りも止むなしなのかなぁ、と、このマンガの存在さえ忘れていたのですが……

 まさか再開されているとは! 普段、マンガ雑誌は全く読まないし、本屋へ行っても、Amazonでも、コミック関連をチェックすることもないから不覚にも気がつかなかったよ(ちなみに先日買った『RIDEX』は書店のバイク雑誌コーナーに置いてあったので気付いた)

 押っ取り刀でコミックス最新刊を手に入れて、1巻から改めて耽読。BGMはもちろん、ロバート・ジョンソン。いやぁいいわぁ。素晴らしいわぁ。おかげで昨夜は少々呑みすぎましたw

 しかし、カルト的な人気はあったにせよ、なぜ今再開なのかねぇ。作家さんは最近、別の作品が大ヒットしてドラマ化されたりアニメ化されたりしているとのこと。そのおかげで執筆に我儘を通すことができるようになったのかしら? やっぱり好きなことをやるには力がなきゃダメなのかねぇ……などと邪推してみたり。

 なお、タイトルはこの曲から。私のお気に入り。この曲をハーモニカでプレイするのが目標のひとつだったりするのです。



朝早く、奴がやってくる
ある朝早く、ドアをノックする
俺は応える
「よう、サタンの旦那
そろそろ出かける時間だな」

俺と悪魔は二人連れ
いつでも並んで歩くのさ

あのスケを痛めつけに行こう
満足するまで何度でもな

0 件のコメント: