2015年12月16日水曜日

腹巻のススメ 〜その2

そういえば、三刀流の海賊剣豪も腹巻の愛用者ですね。


 突然ですが問題です。人間は直立時にどうやって背骨を支えているでしょうか?

 大きな働きをしているのは脊柱起立筋(背筋)です。背中側、背骨の左右を首の付け根から骨盤に至るまで走る太くて長い筋肉は、その名の通り、脊柱(背骨)を起立させるため常に働いています。

 では、身体の前側で背骨を支えているのは?

 腹筋? その答えは半分だけ正解、サンカクです。

 背骨を前から支えているのは腹圧なのです。

 人のお腹(難しい言葉を使うと腹腔)は横隔膜、腹筋群、骨盤底筋などの筋肉で包まれており、その中に胃腸や肝臓、腎臓、膀胱、生殖器などの臓器がミッチリと詰まっています。

 少々乱暴な例えをするならば、大きな水風船を柱の前に置いて、それで柱の前支えにしているのです。

 この時、水風船のゴムに張りと弾力があれば、柱の重みをしっかりと受け止められますが、ゴムがヨレヨレだと柱の重みで風船自体がひしゃげてしまいます。

 つまり、腹筋群が弱って緩んでいると腹圧が落ち、そのせいで背骨を支える力が弱くなるのです。

 腹巻には、着けることで腹圧を上げて腰の支えを助ける効果があります。コルセットなどと比べると、はるかに弱くわずかな締め付けですが、それでも腹圧を上げるには十分。

 近年の研究では、筋肉の動きを軽くサポートをすることによって、その筋肉本来の働きを引き出す効果があるともいわれています。キネシオテープ(伸縮するタイプのテーピング)などがこの理論に基づいているとか。

 ガチガチに締め固めて動きを制限してしまうコルセットよりも体にとっては良いのかもしれません。お祭りでお神輿を担ぐ衆が腰に晒を巻いたり六尺褌を締めているのも理屈は同じ。日本人は遥か昔から『肚を締める』ことの効果を体感していたのでしょう。

 ちなみに私自身もオートバイで長距離走る時には必ず腹巻を着けています。着けるのと着けないのとでは翌日の腰の疲労が段違いですよ。

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