2015年11月14日土曜日

『人体六〇〇万年史 科学が明かす進化・健康・疾病 』



 世界中のランナーに衝撃を与えた『BORN TO RUN 走るために生まれた』にキーパーソンの一人として登場したハーバード大学教授ダニエル・E・リーバーマンの話題の書。

 案の定、Amazonでも品切れで数週間待ち。しかし電子書籍版があるのでポチリ。一瞬で手元へ。便利な世の中になったもんだ。

 ヒトが二足歩行を手に入れる過程を解き明かす前半は、推理小説を読んでいるかのようなワクワク感。整体師的には「身体を直立させるために腰椎の数を増やした」という説に膝を打つ。

 類人猿の腰椎は2〜3個。おそらくヒトの祖先も同様であったであろう。これが増えることによって脊椎がS字の生理湾曲を描くようになり、直立に適した骨格となった、と。

 厳密に言うなら、縦に長く大きな骨盤が二足歩行に適した形状に変化していく過程で仙骨が分離していった結果であろう。現代においても仙骨分離症と呼ばれ、ごく稀に腰椎が6つ(本来は5つ)ある方がいらっしゃる。

 この進化によって得たものは二足歩行、自由に使える二本の手、大きな脳、そして腰痛……ってのは私の説。

 私は「腰痛は『神様の設計ミス』の結果で、今ならPL法に問えるかもしれないけど、何百万年も前のことなので悔しいけど時効」などと、おどけて患者さんに説明することがある。まだその下りまでは読み進んではいないが、リーバーマン教授がどう解説するのか興味深いところ。

 さらには、賛成派と反対派が喧々諤々と言い争っている『糖質制限』についても国内の各氏とは違った視点からの知見が得られるのではないかと期待している。

 さて、患者さんが来るまで続きを読み進めようかねぇ。
 

0 件のコメント: