2015年11月13日金曜日

和顔愛語

 アメリカはミシガン大学の心理学者の実験によると、人は闘争的な態度や、人をに対して力を振りかざすような態度、物言いをするだけでテストステロンの分泌量が増えることがわかったそうです。

 テストステロンとは所謂“男性ホルモン”のひとつで、人の攻撃的な行動に関係していることが知られています。

 この研究によって「テストステロンが分泌されるから攻撃的になる」だけではなく、「攻撃的な態度や発言をすることによってテストステロンが分泌される」という双方向の影響があることがわかったのです。これって身に覚えがありませんか?

 ストレス発散のつもりで酒を呑みながら誰かの悪口を言ったり、口角泡を飛ばして食ってかかったり、ごみ箱を蹴っ飛ばしたり、それでスカッとするつもりが、余計に怒りが増してきて感情をコントロール出来なくなる。私には多々覚えがあります(汗

 恐ろしいことに、この実験によると、被験者に力を振りかざす態度を『演技』してもらうだけでテストステロンの数値が上がったとのこと。

 どう生きてもこの世は思いのままにはならないし、腹の立つ事ばかり。それに振り回されるのは時間がもったいない。

 悪口雑言は言葉に出してしまうと記憶が強化される。ムカッとしても30分も黙ってりゃ感情は上書きされて気持ちは収まる。ギスギスした攻撃的な態度は人を遠ざけるだけ。ただでさえ御面相に不自由しているので眉間に皺を寄せているより笑顔でいた方がいい。SNSでの感情に任せた“つぶやき”を一切自粛したのも同様の理由から。

 これはまさに仏教における『和顔愛語(わげんあいご)』の教えそのもの。上記の実験結果を待たずとも千年以上も前から素晴らしい知恵が目の前にあったというわけ。

 それに気付くのに50年近くかかってしまったのですから、私がこんな偉そうな事を言えた義理じゃないですけどねぇ。

0 件のコメント: