2015年10月25日日曜日

目的と手段


 ゴルフで痛めた腰が当院の施術で楽になり、以降気に入って通ってくださっている年輩の社長さんがいらっしゃいます。

「先生、俺の腰ね、ゴルフやってたらまた痛くなるかなぁ?」

「そうですねぇ。断言はできませんけど、ゴルフの腰の捻りは身体に無理をかける動きですから、あるいは」

「そうかぁ……」

「でもね社長さん、ゴルフを止めて腰が痛くなくなったとして、それで“幸せ”ですか?」

 私はこの歳までゴルフをプレイしたことがなく、きっとこれからもその機会はないでしょう。だからゴルフの楽しさはわかりません。しかし、その社長さんがゴルフが大好きなのは分かります。

「もしまた痛くなったら、私がゴルフが楽しめるように施術します。もちろん限度はありますよ。完全に新品同様ってわけにはいかないですから」

「そうだよなぁ。いくら先生でも俺を若返らせることは出来ないからなぁ」

「ええ、必ずいつかはゴルフが出来なくなるでしょう。それは間違いないです。だからこそ、それまでは大いに楽しんでください。そして私に儲けさせてくださいな♪」


✳︎

 さて、あなたがこの社長さんだったとしたら、私に何と言葉を返すでしょう。

 大好きなゴルフを止めることによって、腰痛から一時的に解放されたとして、それは「健康になった」ということでしょうか。あなたが欲している健康は、楽しみを諦めQOL(生活の質)を落としてまで手に入れなければならない『目的』でしょうか? それとも人生を謳歌して豊かなものとするための『手段』でしょうか? 人それぞれと言えばそれまで。考え方は一通りではないでしょう。ちょっと難しい問題ではありますが、ぜひ一度考えてみてください。

 あなたの健康は目的ですか? 手段ですか?

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