2015年9月8日火曜日

骨粗鬆症と骨密度について


 時折、ご高齢の方から「私は骨粗鬆症気味なんだけど、整体は受けられますか?」とのご質問を受けます。

 念のために骨密度の数値をお聞きすると、目安とされている70%をわずかに下回っている程度。

 骨密度の数値は、25歳前後の一番コンディションが良い骨の状態を100%として比較算出されます。加齢とともに数値が落ちてくるのは当たり前のこと。

 それを70%を1%でも下回っただけで「あなたは骨粗鬆症だ」と、さも深刻な事態のごとく宣告するのは如何なものでしょうか。ぶっちゃければ、高血圧やメタボ検診と同じくお医者さんのメシのタネのひとつとなっているのではないでしょうか。

 70%前後の骨密度があれば、何の問題もなく当院の施術を受けていただけますし、何の不安もなく日常生活を送っていただけます。骨って我々が思っている以上に、過剰なくらいに硬くて頑丈なのです。

 なお、一度落ちてしまった骨密度を再び増加させることはできないと言われています。最近ではそれを可能にする新薬の研究が進んでいるとは聞きますが、さほど劇的な効果は期待できないでしょう。ある意味で不老不死を望むようなものですから。

 牛乳やチーズなどの乳製品や、小魚を骨ごと食べると良いとも言われていますが、これは半分正解で半分間違い。

 確かにカルシウムの摂取は骨を強くすると言われています。しかし、それは成長期においての話。高齢になって慌てて食べてもあまり骨密度には変化はないそうです。

 しかし、チーズや小魚などの食べ物は良質なたんぱく質です。骨を支える筋肉や靭帯の材料となります。骨格を正しい位置で支え、正しく関節を動かしてやることができれば、それだけで骨への負担はうんと減ります。

 また、戦後生まれの方は自分が思っている以上に成長期にカルシウムを摂取しています。不味かった給食の脱脂粉乳もしっかり役立っているのです。急激な食糧事情の変化もありました。

 その証拠に、最近では背中が丸まって、手押し車や杖にしがみつくようにして歩いていたお婆さんを見かけなくなったと思いませんか? すでに今では戦後生まれの世代が同様の年代に差し掛かっているのですが、背筋をシャンと伸ばして颯爽と歩く方の方が多いくらいです。

 若い頃にしっかり骨が作られると、骨密度の低下する速度も遅くなるという研究結果もありますので、あまり神経質になりすぎる必要はないと私は考えています。

 ここまで読んで「あ、まだ私には関係ないわ」と思われた若い方にも大事なご忠告。

 私が骨の強度のせいで施術を諦めたケースは片手に満たぬほどですが、その中には若い女性も含まれています。

 この方は過度の偏食が原因で骨密度が異常に低く、しかも肥満気味。自分の体重を支えられず背骨が圧迫骨折を次々に起こす始末。絶え間なく襲う痛みに苦しまれていましたが、残念ながら私にはなす術はありませんでした。お医者さまでも同じでしょう。

 特効薬などありません。できるのは減量と食生活の改善。それでも圧迫骨折で潰れてしまった椎骨は元には戻りません。姿勢は悪くなり、頚椎症、肋間神経痛、すべり症、椎間狭窄症などの脊柱起因のトラブルの危険性は非常に高くなります。決して大袈裟ではなく、一度こうなってしまうと、もう元の身体に戻す事はできないのです。

『食いものは大事だ。なにしろ人間はそいつが食ったもので出来ている』とは私の好きなアニメのセリフですが、まさにその通り。もし、あなたがこれから青春真っ盛りならば、ハンバーガーばかり食べていないで、バランスの良い食生活を心がけてください。

 もし、小さなお子さんのいらっしゃる父親母親世代ならば、しっかりとした食育をお願いいたします。

 曰く『赤ん坊に甘いものばかりを食わせると、そればかり欲しがって、肝心の栄養のある食事を受け付けなくなる』そうですよ。

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