2015年9月15日火曜日

片方だけ足が短い?

「前に○○整体院に行ったら、私は右足が短いって」

「××治療院で足の長さを揃えてもらったんだけど、またズレてきたような気がして……」

 初診の患者さんの中には、こんなことをおっしゃる方が少なくありません。

 まず大前提として、完璧に左右対称な骨格を持つ人間などいません。いたとしても数十万人、いや数百万人にひとりのレベル。つまり、大多数は左右の足の長さがミリ単位で違っていても不思議ではありません。

 次に、股関節の噛み合い具合や、動かし方によって足の長さはセンチ単位で長くも短くもなります。これは女性に多いのですが、足を組んで座るクセのある人や、横座り(女座り)ばかりする人は、骨格に関係なく1〜2センチは左右の下肢の長さが違ってきます。

 しかしこの場合、先天的に大きく左右の下肢長の違う人や、変形性関節症を患い骨格の形状が変わってしまった人のように歩行が困難になったり、跛行(歩く際に体が左右に大きく揺れる状態)が出るのは稀。

 これは、我々の身体が無意識のうちに歪んだ骨格、ずれた関節なりに上手に制御して動きの帳尻を合わせているから。人の身体というのは非常に精妙にできているものなのです。

 とはいえ、この歪みやズレをそのままにしておくと筋肉や靭帯に負荷が掛かり、疲れやすく痛めやすくなったり、他の関節にズレが波及していくこともあります。当然、悪姿勢の原因にもなります。

 そこで私たちの仕事の出番。当院の施術を受けて「身体が軽くなった」とおっしゃる方が多いのは、骨格が本来のバランスを取り戻し、無理なく動かせるようになったからなのです。

 ぶっちゃけてしまうと、この「足が長い短い」ってのは、整体院治療院ならではのセールストークのひとつ。ずいぶん前に「なんでこんなになるまで放っておいたんだ!」と怒鳴りつけて心理的なイニシアチブを握り、定期的な来院を促す施術家がいるというお話しを書きましたが、それと同じなのです。

 ゴム人間麦わらのルフィじゃあるまいし、人間の手足はそう簡単に伸びたり縮んだりするもんじゃありません。大半は「そう見えているだけ。そういう風に使っているだけ」なのです。どこぞの治療院で脅かされたとしても、そんなに気にすることはありませんよ。

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