2014年1月19日日曜日

使い捨てカイロと逆張りマスゴミ

 年明け早々から厳しい冷え込みが続き、寒さから体調を崩される方も多い昨今、私自身が実践し、患者さんにもオススメしている防寒法があります。

やり方は簡単。

使うのは貼るタイプの使い捨てカイロを2枚。

肌着の後ろ襟のすぐ下と、パンツ背中側、腰ゴムのすぐ下に貼っておく。

 たったこれだけ。だまされたと思って試してみてください。身体がぐんと楽になります。

 なぜか? 人間は呼吸も含めたあらゆる動作において、計24個の背骨をすべて使っています。ところが冬場には背中の筋肉が緊張してしまうので、身体が固くなったように感じ、動きづらくなってしまうのです。

 我々の身体がその生命を維持するためにまず内蔵の働きを守ろうとします。そのため冬場は血液を内蔵に集中させたり、体幹部の筋肉を緊張させて熱を発することにより、身体の中心を優先的に温めようとするのです。女性に多い末端冷え性も大多数はこれが原因です。

 背骨を使い捨てカイロで上と下から直接温めることにより、背骨周辺の筋肉靭帯が緩んで動きやすくなるとともに、体幹部が温まることにより、手足への血流の増加し全身に熱が廻ります。

 さらには、背骨の中には脳から一番下の仙骨まで太い神経の束が走っています。実は、神経自体も温めることによりその中を流れる信号のやりとりがスムーズになるのです。つまりは脳と身体各部の連携がスムーズになり、体調も自ずから整うというワケ。

 まぁ、小難しい理屈はどうでも、やることは使い捨てカイロを貼るだけ。手間も高額な費用もいらず。注意すべきは低温やけどだけ。言うことなしの防寒健康法なのですが……。

 いつものように、この方法を患者さんに説明していた際に耳を疑うような質問をされました。

「でも、先日テレビ見てたら、腰にカイロを当てるのは神経が乱れるからやっちゃダメだってお医者さんだか大学教授だかが言ってたんですけど……」

 これを聞いた時、私は呆れて二の句が接げませんでした。

 この発言をした偉いセンセイが言いたい“神経”とは自律神経のことか、交感神経と副交感神経のバランスのことか、私自身は番組を見ていないので分かりませんが、確かに変調を起こすのは間違いではありません。そしてその結果、上に書いたような身体にとって良い効果が表れるのです。なにをもってダメだと言ったのでしょうか?

 もっと言えば、このセンセイは何をもって“神経が良いバランスを保っている”と判断するのでしょうか? 暑さ寒さ、食事、飲酒、睡眠、運動、お茶や珈琲を飲んでも、刻々と神経のバランスは変化し、それによって肉体の恒常性を保とうとするのが生命維持活動の根幹であるはずなのに。

 下品な引き笑いをする出っ歯の関西芸人が司会の「ほんまでっかぁ〜!」と大げさに驚く番組など、一般的な常識を大げさに否定して“逆張り”することによって視聴者の耳目を引こうという番組が散見されます。

 そうやってセンセーショナルにブチ上げると、結果そのお題目だけが視聴者の印象に強く残り、もしもその後にフォローするような解説をしていたとしても、誤った認識だけが広がることになりかねません。

 東日本大震災以降『地震』や『放射線』についても同様の事が言えるし、今回の瀬戸内海での自衛艦と遊漁船との衝突事故についても呆れるくらい事実と異なる報道がなされています。真実を伝えることが彼らの役目のはずが、真実を隠してミスリーディングしようとしか思えない報道も。これではマスコミではなく『マスゴミ』と揶揄されるのもむべなるかな、と。

 いやはや、最後は思わぬ愚痴になってしまいましたが……

あしたか院長おすすめの使い捨てカイロ防寒法は『百益あって一害なし』です! ぜひとも試してみてくださいね。
※ただし低温やけどにはくれぐれもご注意を。
就寝時にはカイロをはずしてくださいね。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

情報が流通し、あらゆる分野で飽和状態にあるなか、正しい知識を得るにはどうするべきか
地位や名誉からの言葉でなく、院長のような、誰にでも納得のいくような説明が必要だと思っています
冷え症の母にこの記事を教えみますね!とても参考になりました( ^ω^ )!

あしたか院長 さんのコメント...

>匿名さま
お褒めいただき恐縮です。ホッカイロを使った冷えとり、ぜひともお母さまに薦めてあげてください。