2013年10月18日金曜日

殺されるより始末が悪い



『医者に殺されない47の心得』(近藤 誠/アスコム)なる本がベストセラーとなっています。

 私も読んでみました。内容を要約すると『余計な心配を増やすだけだから検診は受けるな。薬は新たな病を呼び込むだけだからできるだけ飲むな。ガンの治療はするな、手術はできるだけ受けるな』と。

 私自身、ガンが他人事とはいえない年齢に差し掛かっていることもあり、なかなか面白く読ませてもらいました。

 本書中にはお医者さんのトンデモ話が数多く紹介されていますが、これは何もガンなどの命に関わる病気に限った話じゃありません。逆に腰痛や肩こりなどは『命に直接関わらない』だけに、呆れるのを通り越して笑っちゃうくらいのトンデモが日常的に行われているのが現状です。


・とりあえず湿布を出す。

 患者さんが「痛い」と言えばまず湿布。急性痛でも慢性痛でもお構いなし。そもそも湿布薬は炎症を起こした患部を冷やすために考え出された処方。昔は水で溶いたメリケン粉をガーゼに塗って患部に貼ってたんです。なお、スースーするのはハッカの成分。薬でも毒でもない。気休め以上にはなりません。家庭で簡単に氷が出来る現代においてはアイシングをかけた方がはるかに効果的です。

 温湿布も然り。練り粉の中にカプサイシン(唐辛子成分)などの熱を感知する神経に作用する物質が入っており、それによって湿布を貼った部分を身体が「暑い」と勘違いし、皮膚温度を下げるために血流を増やします。その結果体表の温度が1〜2度上がるのです。そんなまどろっこしいことをしなくても肌着の上からホッカイロを貼るだけで40度前後まで上がります。

 最近ではモーラステープに代表される経皮鎮痛薬を乱発するお医者さんも多いですが、光線過敏症などの副作用の報告も多々あるのに、よく使うなぁと少々呆れております。

・レントゲンやCTスキャン、MRIなどを使っても原因不明。

 激痛でのたうち回っているのにお医者さんに「どこも悪くない」と言われた末に来院した方に多いのが椎骨(背骨)の圧迫骨折。触診すれば分かりそうなものなのにねぇ。それでなくとも「最近のお医者さんはパソコンの画面ばかり見て、私を見ない。触りもしない
」との愚痴をよく聞かされるので、さもありなんといったトコロではあります。

・曰く「軟骨がすり減って骨同士がぶつかってる」

 え〜と、そんな状態であればすぐにでも手術が必要になると思いますが? 中には「軟骨は減ったら再生しない」というエセ健康食品の嘘っぱち宣伝文句そのままに患者さんを説き伏せようとしたお医者さんもいらっしゃったようです。……なんだかなぁ。


 こんな事例を挙げていけば、私の場合47では収まりきらないかもしれません。


 一般的に腰痛や肩こりで命を落とす人は稀です。大手術や高価な新薬も使われることはありません。あえて意地の悪い言い方をすれば『商売にならない』ために現代医学では後回しにされてきた分野といっていいでしょう。

 しかし、命に別状ないからって痛みを放置していいって話にゃなりません。豊かでより良い人生を送るのに痛みは大敵です。当流では四百年以上前からそのことを熟知し、技術の研鑽と伝承を続けてきました。「どこへ行っても治らない」とお悩みの方、ぜひ一度当院にご相談くださいませ。

タイ王国の諺に曰く「早道をしたければ古い道を行け」ですよ。

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