2012年1月17日火曜日

WALK don't RUN ?


最近、患者さんにウォーキングやジョギングについてのご相談を受けることが多くなりました。「もしかして、私が毎朝地下足袋で走ってるのがご近所でも評判になっているのか?」と一瞬ドキリとしましたが、当然ながら違うわけで、まぁ息の長い流行と言えるでしょう。

かく言う私も『BORN TO RUN』(クリストファー・マクドゥーガル著)という超絶面白本を読むまでは「走る」という行為は世の中で一、二を争うほど嫌いな運動でしたから、流行りに乗ったクチかも?

んでまぁ、患者さんからのウォーキングやジョギングについての相談内容は時間、距離、速度、頻度回数など多岐に渉るワケですが、総じて「これで合ってるのでしょうか? これで正しいのでしょうか?」という不安からの質問が多いようです。

「テレビで朝に歩くのは良くないと言ってたんだけど、私は朝しか時間ないから……」
「痩せるには20分以上走んないとダメなんですよね? ちょっと私には無理で……」
「足の裏が痛いんだけど、これは辛抱して歩いた方がいいのかなぁ?」
「週に何回走れば効果でますかねぇ?」

主にテレビの健康番組で仕入れた知識と自分のやってる事の違いに多くの方が不安を感じるようです。しかも、こないだ見たAという専門家と、今日しゃべってるBというプロの言うことが正反対だったりするから、余計に混乱するようで……まったく、皆さんよくご覧になってらっしゃいます(汗

これに対する私の答えは単純明快。

「続けられるような方法がベストの方法ですよ」

ご存知の通り私もかなり理屈っぽい人間ですから、あれこれとランニング関係の本を読みましたし、ネットでもリサーチしましたが……確かに見事なくらいに言うことは人それぞれ。じゃあ、どれを信じるか?

別にどれでもいいんです。まずはご自分が「あ、これなら真似できそうだな」と思う人の意見を参考にすればいい。とりあえずは歩いてみて、走ってみて、継続できないようなら、その方法はあなたに合っていなかったわけですから、自分に合う方法に変えればいいだけ。

あえて私からアドバイスするとすれば、以下の点について。

一、痛みには敏感に。我慢は無用です。

私たちはプロ選手でもトップアスリートでもありません。痛みを堪えて走っても誰も褒めちゃくれません。それで身体を壊したりなんかしたら、それこそ本末転倒というもの。身体の痛み、息が続かないなどの苦痛は、現在行っていることに無理がある証拠。距離や時間などを見直してみましょう。

二、靴はできるだけ底の薄いもの。ハイテクシューズはおすすめしません。

トラブル防止のために私が声を大にして言いたいのはこの点。踵にクッションが入ったり、衝撃吸収素材を使ったりといったハイテクシューズは、一見すると身体を守ってくれそうですが、実はこれがトラブルの原因になっていることが多々あります。当院でも足や膝の痛みを訴える方に「できるだけ底の薄い、昔ながらズック靴を履いて歩いてみてください。ワー○マンで売ってるような安物でいいんですよ」とアドバイスして、何人もの方が痛みから解放されています。私自身は地下足袋を履いて、もう2年近く走っていますが、これまで故障やトラブルとは無縁ですよ。

三、「あともう少し」と思える距離や時間で止めておく。

これも続けるコツ。始めた当初は加減が分からずに頑張り過ぎてしまい、その結果続けることが億劫になる方、結構多いです。ウォーキングやジョギングが「楽しいな」と思えてきた頃が要注意。継続していけば自然と走れる(あるいは歩ける)距離は伸びるし、タイムも上がってきます。そのタイミングは身体が教えてくれるはず。「あともう少し」で止める勇気をぜひ持ってください。

四、まずは3週間続けましょう。

あれこれ模索して、無理のない自分のペースを掴んだら、まずは3週間続けることを目標としましょう。この3週間という期間が実は非常に大事。脳科学的に『人間は3週間程度同じ行動を続けると、その行動への抵抗感がなくなり、面倒なことでも継続できるようになる』研究報告があるのです。3週間という目標を達成できれば、それは習慣となり、その習慣はあなたを新しいステージに導いてくれるはずです。

……な〜んてカッコ付けてアドバイスなんぞしちゃいましたが、要するに、まずは始めてみて、その時その時で細かな軌道修正を加えていけばウォーキングやジョギングはそうそう難しく考える必要のある趣味じゃありません。大事なのは自分の身体が出してくるメッセージをきちんと受け取ってあげること。あなたの身体について、誰よりも知ることができるのはあなた自身なんですよ。



0 件のコメント: