2012年1月19日木曜日

「下手な按摩で御座いますぅ」

「先生、大した症状でもないんですが……診てもらえますか?」

「別にどこかが悪いってワケじゃないんですが……整体やってもらえますかねぇ?」

「そんなに痛くはないんですけど、一応念のために…お願いできますか?」

こんな風に、なんだか気兼ねでもするかように電話してくる患者さんが時々いらっしゃいます。どういったワケだか私にも分かりません。当院では重症の患者さんしか施術しないと思われているのか? はたまた私が恐がられてるのか?

「こんな軽症なら唾でも付けときゃ治る! 次っ!!」と故三船敏郎氏演じる赤ひげ先生のように怒鳴りつけたり……するわきゃないじゃないですかw ワタクシ、確かに少々武骨な御面相ではありますが、これでも男は愛嬌、フランクかつフレンドリーをモットーとしてるんですけどねぇ。こういう電話がちょくちょくあるんで、少しでも柔和に見えるようにトレードマークを自認してた鼻下髭を剃ってしまうくらい神経質なトコロがあるんですけどねぇ。

当院の施術は、重症の肩こりや腰痛、歩けなくなるくらい激しいギックリ腰、あるいは病院で見放されるような手足のシビレなどに、施す私が驚くほど絶大な成果を表すこともある一方、身体の不調を予防するためのメンテナンスとしても最適。ぜひお気軽に声を掛けてください。

こんなハナシもあります。私たちの先達の中には町を練り歩きながらお客さんを取る『流し』をやる方も少なくなかったとか。その時の謳い文句がコレ。

「下手な按摩で御座いますぅ」

お豆腐屋さんの行商が持つようなラッパ吹き吹き、歌うように辻々で呼びかけつつ歩いていたと。なんだか剽軽だと思いませんか? 『下手な按摩』と自分で喧伝しながら歩くんですから。少なくともウソじゃない。私たちの技術は按摩さんのものとは全く別モノ。だから按摩としちゃ下手。それでも身体が軽くなること、楽になることは請け合いなんですから、冷やかし半分に施術を受けたお客さんが「お、面白れぇじゃねぇか」と話題にもなるし記憶にも残りやすい。

昨今話題のステルスマーケティングよりも、よっぽど洒落が効いてますよね。

まぁ、私自身はラッパ持って歩き回ったりしませんが、そういうDNAはしっかり受け継いでいるつもり。アントニオ猪木じゃないけど「いつ何時、誰の施術依頼でも受ける!」 どんな症状だってお任せあれ。飛んで来たボールには必ず手を出す主義。据え膳喰わぬは男の……おっと、これは意味が違いますね(汗

実際、当院の常連さんには「施術を受けながら私と世間話をするのが週に一度の楽しみ」とおっしゃってくださる方や、「月に一度受けとかないと猫背になっちゃう」と美容面から通ってくださる方、あるいは「疲れたから、ちょっと揉んでほしいんだけど」とリラクゼーション的に当院をお使いくださる方もいらっしゃいます。

これらの方々と、肩が外れて腕をブラブラさせて、あるいはギックリ腰で自力で歩けず担がれて来院される方と、私にとってはどちらも大事な患者さん。同じように心血注いで施術させていただいてます。

だから……あんまり怖がらないでくださいな。大丈夫、噛み付ゃしませんから♪


本日のBGM

流しの按摩といえば……やはりこのお方。

「手前ぇの事言うのは嫌で御座いますけどもね、
私ゃ『座頭』って名前の通り、五年前までは
笛を吹いて町を流してた按摩でさぁ……」

長い語りとシンプルな伴奏の、今でいうならアンプラグドバージョン。
「嗚呼ぁ〜、嫌なぁ渡世だなぁ……」くぅ〜〜ッ、シビレますねぇ。

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