2011年5月5日木曜日

商売雑感

 数日前、ツイッターに以下のようなツイートを書き込んだ。

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 幼き日の母との会話。
「なんでウチ(呉服店)は日曜休みじゃないと?」
「商売人は人が遊んどる時に働くもんよ」
「でも普通の日も店を開けちょるわぁ」
「そらそーよ、皆が働きよる時には人より頑張らにゃ商売にならんがね」
 あしたか気功整体院、GW中も休まず営業中です。
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 これを読んだ母親から電話がかかってきた。彼女はひとしきり大笑いすると「そげなこと言うたかねぇ」とトボケてみせ、「人が遊びよる時に働くやら、オカーさんはもうイヤよ。人が働きよる時に遊びまわっとが楽しっちゃが♪」と憎まれ口を叩いてみせた。ま、それも真理の一側面ではあるな。

 父親とも話す。仕事が順調の旨を報告。電話の向こうでうなづく気配。

「でもな、コーちゃん『按摩の掴み穫り』は止めちょけよ。夫婦二人が食うてくだけ稼げれば上等ぞ」

 これまた上手いことを言う。しかし、確かにそうだ。あえて意地の悪い言い方をすれば、この商売は患者さんの痛みや苦しみをメシの種にしている。いかに患者さんに感謝されようとも、そこは己の分際をわきまえて、勘違いをせぬように心がけねば。

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 父母とそんな会話を交わした翌日、常連となっていただいている年配のMさんが来院。
「これ、良かったら飾ってやってくんな」と、手にしているのは縁起物の宝船。
「俺が作ったんだ。これもな、イチからクサを編んでよぉ」

 近隣の農家では、農閑期の副業として、こういった縁起物や注連縄などを作るところが多い。そういえばMさん、前回来院いただいた時に「アンタに(整体を)やってもらうと身体が楽で、仕事がはかどってなぁ。今度ひとつ持ってきてやるよ」と言ってたっけ。

 長年百姓仕事を続け、陽に焼けゴツゴツと節くれ立った手が作った宝船を、その手から直接受け取る。新年の初詣や、お祭りの縁日ではなく、普段着の日常に突然現れた縁起物。

 少し戸惑った私の顔を覗き込み「ほら、ここに『商売繁昌』も付けてきたからよ」とMさんニッコリ。その笑顔は七福神の布袋様のように福々しい。改めてありがたく押し頂く。私にとって、なんとも素敵で目出度いハレの日となりました。神棚の横に新たに棚を設え、大事に飾らせていただきます。

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